実は多い「聞こえているフリ」

補聴器を付けていない高齢者が笑顔で相づちを打ちながらも会話の内容が聞き取れていない様子と、それに気づき心配そうに見守る家族を描いたイラスト。聞こえているフリや難聴、聞き返し、聞こえにくい状態、聞こえのサインに気づき、補聴器相談を考えるきっかけを伝える、帯広・函館のわかば補聴器センターのブログアイキャッチ画像。

笑顔でうなずいていても、本当は聞こえていないかもしれません

「ちゃんと返事をしているから、聞こえていると思っていた。」

実は、このようなケースは少なくありません。

聞こえにくくなった方の中には、聞こえていないことを隠そうとして、「聞こえているフリ」をしてしまう方がいらっしゃいます。


なぜ「聞こえているフリ」をするのでしょう?

理由は人それぞれですが、

  • 「何度も聞き返すのは申し訳ない」
  • 「家族に心配をかけたくない」
  • 「年を取ったと思われたくない」
  • 「補聴器を勧められるかもしれない」

そんな気持ちから、聞こえなくても笑顔でうなずいたり、「そうだね」と返事をしてしまうことがあります。

本人に悪気があるわけではなく、周囲への気遣いや戸惑いから生まれる行動なのです。


こんな様子はありませんか?

聞こえているフリをしている方には、次のような特徴が見られることがあります。

  • 話がかみ合わないことがある
  • 相づちは打つが、質問には答えていない
  • テレビの音量が少しずつ大きくなっている
  • 静かな場所では話せるのに、外食先では会話が少ない
  • 家族の会話を聞いて笑っているだけのことが増えた

「聞こえていない」のではなく、「聞こえたように振る舞っている」のかもしれません。


無理に指摘する必要はありません

「聞こえてないでしょ?」
「補聴器を付けたほうがいいよ。」

このように強く伝えると、かえって気持ちが離れてしまうことがあります。

おすすめなのは、

「最近、テレビの音が少し大きくなったかな?」
「聞き返すことが増えたけど、大丈夫?」

と、自然に声をかけることです。

本人が「少し聞こえにくいかも」と気づくきっかけになる場合があります。


聞こえを我慢し続けないために

聞こえにくさを我慢していると、会話に参加する機会が減り、人との交流が少なくなってしまうことがあります。

補聴器は「聞こえなくなってから使うもの」ではなく、聞こえにくさを感じ始めた段階で相談することが大切です。

早めに相談することで、生活に合った補聴器を選びやすくなり、慣れるまでの負担も少なくなる傾向があります。